12月14日 与那国物語(5)

朝から、アルバイトのヒトが覇気が無いのが気になる・・・
ちょっと様子が変だ・・・と気が付き始めていたのが、このときかなあ〜!
アルバイトのヒトが帰った後、テルミ姉さんも心の中にあった事をワタシに言い始めたから・・・・『これは根が深い問題なのかもしれない!』と思った。
仕事が終わって、親方の家に呼ばれて、晩御飯をご馳走になってる時に、親方もアルバイト達が思うように動いてくれない事を嘆いていた。
かなり深刻な問題だった・・・。
アルバイト達と、親方一家とで・対立が起きていて、その不満がここで一気に爆発してしまったみたいだった。
 この島にはコンビニは無い!企業もサトウキビを生産するJAと民宿・ダイビングショップくらいで、公共機関は石垣島にしか無い・・・・。
 そんな与那国島泡盛を造っていても、島での売り上げは、たかがしれている。
沖縄本渡や全国に与那国のお酒を知ってもらって、今以上に売り上げを伸ばしたい!
というのが・・・親方の考えだった。
 島の産業として確立できれば、『雇用の確保』と『安定した収入』が得れるようになる。
その為に、島の人間を動員して、自ら設計を行い、新工場を建設してきた。
もうすぐオープンするというのに・・・イザコザが絶えない。
この新工場建設で、借金を背負ってしまった親方は、『親方』から『経営者』になってしまい、責任を一手に背負った重圧から・・・・オープンに間に合わないイライラをアルバイトにぶつけてしまっているみたいだった。
これは全員の意見を聞いてみないと・・・ココロがバラバラになりかねない!
誰が正しい・・・って問題じゃあないように思うんだ。
何か俺に出来る事があればいいんだけど。今日も民宿『亜壇』で就寝。お休みなさい。