三重県の熊野・伊勢神宮の旅

海岸線がとっても綺麗な熊野市『松本峠鬼ヶ城
とうとう三重県に突入したぞ!
この辺りは世界遺産に指定された険しい山々が魅力で、
瀬戸内では見ることが出来ない『山と海の自然』が沢山あるから、今はとにかく山をまわりたくってて仕方がないのさ!
熊野市駅』に着くと駅の横に案内所があって、山歩きの地図を、笑顔の素敵なお母さんが説明してくれたよ!
駅前を出発して、東側の商店街を歩いてみたら、
どしたんかいのう?
ひどう、さびれてしもうとるじゃないか?
ゼンゼン人が歩いとらんど!
みんな都会に出てしまうんかいのう?
産業もない、企業も・田んぼも無い町は寂しいのう!

そんな商店街をぬけて『松本峠』の登山口にたどり着いた!・・・
っていうか、街外れの民家じゃないの!!
もっと登山口らしい鳥居とか、看板なんかないのかねえ!

上り坂は、きれいに積み上げられた石で整備されてて、歩き易かったからビックリしたよ。
いい職人が沢山いたんだなあ〜!(ホレボレするよ)

山道はさあ!ヒノキで埋め尽くされていてね、山道に太陽の木洩れ日が差し込んで、とっても神秘的・・・
山育ちの人には分かると思うんだけど、子供の頃、遊んでいた時たまに気付く『山の匂い』ってのがあってさ・・・・
それぞれの季節を感じるんだよ。(懐かしくてねえ〜!)

石畳をいい加減、登っていたら『峠の地蔵』が見えてきたぞ。
その昔、夜道を歩いていた一人の鉄砲打ちが、目の前に現れた人影を、妖怪の仕業と勘違いして、鉄砲をバキュンと撃ったんだ。
何にも反応が無いから、近付いてみると、間違えて、このお地蔵様を撃ってしまったんだって!悪いやちゃなあ。
お地蔵様びっくりしとるで!!今でもこのお地蔵さんに、
テッポウで撃たれた跡がある・・・・
      現地で確認してみて!!
ここから右手に折れて、『東屋』っていう平屋の休憩所があるんよ。
この山のテッペンから見る海岸は、本当に素晴らしいのだ!

お月さんのミカズキの形をした海岸が25キロも見渡せて、
上を見れば、『果てしない空、澄んだ瞳』な〜んて、
なに言ってんだかねえ!
とにかく気持ちいいんだよ。

その昔この場所に『鬼ヶ城』って名前のお城があったんだとさ。
殿様が家督を息子にゆずって、この場所に隠居の邸宅として造ったお城なんだって・・・

それなのに、その息子がさあ、幼かったのか、我がままでしょうもなかったのか、戦争に負けちゃって、城を盗られ滅亡していったんだって。
なんとも皮肉なもんじゃなあ。
まるでヤクザのシマ争いみたいだね。
景色のいい所はみんな欲しくなるんじゃあなあ!
山を下って海岸縁までくると、ここに、鬼退治の昔話がのこってるんだ。
退治されたのは、鬼ではなくって、海賊『多賀丸』なんだって!
『鬼のように恐れられていた』って言うことで、そんな話になったんだとさ。(多賀がさあ!こんなになんなきゃいいのになあ〜)
この岩『鬼ヶ城』!海の荒波の浸食で、とっても面白い形になってるんだ。
スケールもでかいから、是非歩いてもらいたいな(ここはけっこう歩くからさあ、運動靴がいいと思うよ!足を滑らせたらさあ、海に落ちちゃうかもね)。

岩肌を歩いていると、鳥の『』が沢山飛んでいるのに気が付いたのさ。
海岸にも水鳥のように群れてて、写真に収めてやろうと何度も
チャレンジしたのに、ぜんぜん撮れないの。
生き物を取るのはピントも合わないし、とっても難しいのじゃ!
チョウチョなんか動きが読めんし、撮れないんだよなあ〜

何回やってもうまくいかなかったから、ふてくされて、25キロに及ぶ広い海岸に一人で横たわってふて寝をしてやった。

天気がよくって汗をダラダラかいたから、駅の近く『簡保の宿』でお風呂に入って、尾鷹にある『道の駅、海山』で就寝。
お休みなさい。