飛騨高山

6月12日、月曜日、晴れ
山の中の休日は・なんともノンビリしてるねえ〜。
車のテレビは『映んない』から・・・・本を読むしかないんだ。
昨日なんか、日曜日だからって、ガソリンスタンドが17時過ぎたら全部閉まっちゃって・・・!
給油できなかったら、この旅は成立しないんだからさあ!どっか開けといてよ〜!

今日は午前中にガソリン満タンにしておこう!これから(上高地)に行くんだから、
ガソリンだけは気をつけとこう!
都会に住んでた時は、こんな事気にした事なんて無かったから・・・・!
田舎をなめたらいかんぜよ!JAFなんて呼んでも拠点がないんだから、多分来ないぜ!

『飛騨高山の町』は、道の駅からは想像もできないくらいに都会だった。
ただね気になった所があってさ!
高山のまちをある宗教の総本山が見下ろしてるんだよなあ〜。
これが神社なら有難いんだけど・・・・
『真光』って福山にもあるんだけどさ、なんとも壮大な『伊勢神宮を超えるスケール』で、ドデカイ総本山のお社をおっ建ててんだよ!

そんな高山の町に到着して、車を『市役所』に停めようとしたんだけど、
この市役所がこの町の全てを物語ってた。
駐車場に入るゲートは機械仕掛けになってて、駐車場の中は『満車』になってるのに
ドンドン車が入ってくるんだ!(整理をするガードマンが居ないから・・・・)

ほんでもって駐車場の中は、停める事ができない車で溢れかえっててねえ〜!
一周二週と駐車場をグルグルまわるんだけれど、ゼンゼン停める事ができないんだ。
おまけに、『ヤッタ〜!やっと開いたぜ!』って思ったら、後ろから来たお婆さんに
スッと入れられちゃってさ!『なんともついてないんだ!』どうにかしてくれよ。

自転車に乗り換えて、『駅の案内所』に行ってみることにしたんだ。
パンフレトをもらってチャリンコで商店街を突っ切ってみた!

この街は、川をはさんで、住民の『生活の為の商店』と、『観光客の為のゾーン』に
分かれているみたいだね。
市民の為の商店は、福山と同じように郊外の大型店舗におされてすたれていってるね。
だけど観光地に入ると、途端に人で溢れかえってるんだ。
いったいこの差はどこから生まれてくるのだろう?
観光の通りは民芸品を目当てにしたツアー客でごったがえしてたよ。

お土産になる民芸品は『和ロウソクやお酒・藍染の小物・木工品・ガラス細工』など
豊富に取り揃えてるから、のんびり時間をかけて見るといいよ。
特産のラーメンは濃い味だけど、なんともノッペリとした感じがするね。
麺が弱いのか、札幌ラーメンのような歯ごたえは無いし平麺の様なスープとからみ合う
感じも無いのでちょっと残念!

夕食は高山でいちばんの歴史がある豆腐料理の店『のぐちや』に行ってみた。
ここの豆腐は醤油で頂くとマコトニ美味しいね!
田楽定食を頼んだんだけど、豆腐に塗る味噌が『甘い味噌』じゃあなかったのよ!
勝手に想像しちゃってたのがハズレて残念でねえ〜!
お吸い物に入ってた湯葉が、とっても美味かったから、上機嫌でした・・・。

そろそろ写真を現像したいなあ・・・。
160枚ほどあるから、まとめないと、とんでもない事になりそうで怖い。
『カメラのキタムラ』が見付かんなくって、街のカメラ屋さんに行ってみたんだ。
SDカードを差込み機械に読み取りをさせている時に、『現像するのに、どのくらい時間がかかりますかねえ?』って聞いたら、『そうねえ?今日中だったらできるかしら?』って平気で言うのが、田舎のすざまじい所なのだ!


『昨日が日曜で休んだ分、いま一人で頼まれた写真を現像してるからねえ!』っていうのがこの街のスタンスなのだ!
みんな、福山は恵まれてるよ・・・・!しょうがないからキャンセルしました。

もう〜!しょうがないから、民芸品でも見て帰ろう!っと思って自転車から降りて、
通りを歩いてみることにしました。
日差しが強く暑いせいか、歩いていたら甘いものが食べたくなったちゃった。
お店に入って『抹茶とお餅を』いただく事にしました。
ゴマが入ったこのお餅は、美味しかったよ。
この店の人がカメラ屋さんを紹介してくれて、無事に現像をすることができたんだ。
黙ってちゃあ何にも始まんないもんね!
わざわざ電話までかけてくれて、探してくれたんだよ。有難いねえ、ホントに!

さあ・・・!ここから長野県に突入するよ!『上高地』って行った事ある?

ガイドブックをみても何処に行けばいいのかなんて分かんないのよ。
もう〜!とりあえず行ってしまえ!深い山の中に入っていくと、スキー場が見えてきた。残念ながら雪は無くなり、青々とした草花が生い茂って何処がドコ?だか、わかんない。
観光スポットが何ヶ所かあるみたいで、全てバスが交通手段となるみたいだ。
車を走らせていると『平湯・野営場』っていうロッジに、灯りが点いてた。
『人がいる!ここで何か情報をもらおう!』

ここでも『日本一周横断中』のステッカーが威力を発揮する!!
ロッジのお兄ちゃんが出てきて、『ホー!日本を周ってるんだ!兄さん大変だねえ!』って、向こうから話し掛けてくれたんだ。これは有難い。

明日は平日だし、気候も最高だから『上高地』か『乗鞍岳』に行ったら最高ですもんね!って楽しそうにお兄さんは情報を提供してくれた。

そんで露天風呂の場所も教えてくてたので、夜になったけど行ってみることにした。
地図では短い距離に書いてあるんだけど、本当はとんでもない距離だから気をつけるようにね!

お兄さんのお勧めは、橋のたもとにある『荒神の湯』で、そこに行くつもりだったのに、なんでかしんないけど、その奥の奥にある『新穂高の湯』に来てしまった。
時間は19時30分。日はとうに暮れて夜中に・・・・なっちゃった。

入り口は真っ暗で、もう誰もいない山の中だった。
橋を渡って下を眺めると、外灯が一つ、ほのかに灯ってた。
足で階段を探りながら下りてみると、岩で囲った無料の温泉が・・・・!
目の前に川が勢いよくゴ〜ゴ〜流れてる。こんな温泉見たこと無いヨ!
誰もいない山の中で、夜中に一人で入る温泉は実にスリルがあって、『クマ』が現われても不思議が無いくらいだ。

こんな体験は今までにしたことなんて無い!とりあえず吠えてみた!(ウウォ〜!)
誰もいないから温泉で泳いでみた。(開放感っていうのはこういう事をいうんだね!)

昼間だったら人の目が気になってしまうんだろうけど、今はそんな事どうでもいい!
俺ってこんな事できたっけなあ?自然のチカラはすごいのだ!
今日は『道の駅・奥飛騨温泉上宝』にて就寝。おやすみなさい。