6月20日 佐渡島

・・・・・島流しのあった佐渡島・・・・
6月20日、火曜日、曇り
少しの時間しか寝ることができなかったから、体調は最悪だ!
身体にブツブツはできるし、フラフラする。
佐渡に渡る、『佐渡汽船』には、『車を運搬する、カーフェリー』と『人間だけを運ぶ、高速船(ジェットホイル)』がある。

船の始発は6時から受付所が開いてるだけど、佐渡の観光案内所はもっと早くて5時から開いてるよ。
車で渡るには3万円必要で、その他に、食事代と見学料金とガソリン代がかかってくると、1泊では勿体ない!って思ってしまう。(もし、車で行くのなら6時発のフェリーに乗らないとね!)
片道2時間30分かかるから、往復だけで5時間必要になる!
これじゃあ何にも観光できない!(せめて2泊しないと・・・)
もう一つの方法は、人間だけ8時の高速船に乗って、佐渡に着いたら『観光バスツアー』で1日を過ごす!!っていうこと・・・・
一晩!考えた末に、俺はこの観光ツアーに申し込む事にした。
しかし・・・・高速船ってさあ、本当に早いんだね!
時速80キロは・みるみるうちに新潟港が小さくなっていったよ!
波も穏やかで、ベタ凪ぎだったから、ゼンゼン揺れなくって、まるで飛行機に乗っているように快適な船旅でした!

海の色も、沖縄の海のように深〜い『濃い紺色』をしていて、別世界にいるみたいに感じるのも、都会から離れた景色だからこそかもしれない・・・。
佐渡には、あっという間に着いちゃって・・・・(カップルだとイチャイチャしてる間もないんじゃあないかなあ?)
佐渡に着いて、バス乗り場に向かう時に『もしかして、俺一人になるのかなあ?』って心配してたけど、観光バスには26人の申込者がいて、たいそう賑やかな旅になりそうな予感・・・・!

15人で青森県の『八戸』から来ている親戚グループは青森の方言・丸出しで大爆笑
してバスの中で喋っているけど・・・、俺には何を言っているのやら?1割も聞き取る事ができなかった(これからの旅が思いやられる・・・)
青森のお爺さんが、話しかけてきてくれても、どうにもコミュニケーションがとれないんだ!(まるでフィリピンから来て間がない女性と話しているような感じだ!)
他にも単独で旅行している人とも話をして、楽しい時間を過ごせてよかった。
このツアーは『食事と伝統芝居と金山の観光とお土産』が付いて・・・
6900円なんだ!(お得だよねえ!) 
帰りの高速船に合わせて観光してくれるから、佐渡に行く人は、ツアーにしたほうがいいよ!
ここへ来たら行きたいのが『佐渡金山』だよね!
島送りになった人や、賃金の高い・人夫仕事に来る人でかなりの賑わいをしていたみたいだね。(人間の欲って凄い!)

先頭を掘る人は『タヌキ穴』っていって、人間が這いつくばっていける最小限の穴を掘り進んで行くんだけれど、まるで、アリの巣穴みたいだ・・・!
金目当てなのか?人間の欲なのか・・・山を掘り過ぎちゃって、一つの山がMの字になるくらい、掘っちゃって、山が二つに割れてしまった所もあるんだ。
この金山も掘りすぎちゃって、いつからか・地下に掘り進むしかなくなちゃったんだ。
そうしたら、黒部ダムみたいに、湧き水が吹き出てきて、それを汲み出す『水かえ職人』っていう新しい人員が沢山必要になっってしまったんだ。
黒部のように地下の湧き水は冷たくてさあ〜、昔は機械なんてないし、ウエットスーツなんて代物があるわけないから、冷たい水の中に1日中腰まで入って、ザルで水を汲み出すんだから、元気な職人でも3年しか生きれなかったくらい、過酷な労働だったんだ。

最後には働く人がいなくなって、大阪とか遠方の方から引っ張ってきてたみたいだね。
今はもう金・銀が思ったように採れないから、金山は廃業していて、観光地になってるんだけど・・・!
昔話があって・・・・、ここの商人がこの金山に入る人夫さんに、毎日無料でわらじを取り替えてあげる、画期的なサービスをしてたんだ!
毎日泥だらけになる職人さんは、たいそう喜んで、毎日新しいわらじが履けるこんな
サービスはありがたい!って、その商人の所に毎朝通ってたんだ。
お店の旦那さんは、そのわらじを裏の桶の中で『洗っては捨て、洗っては捨て』を毎日繰り返してたんだ。(なんでだと思う?)
『チリと積もればなんとやら!』職人のわらじに付いた『金・銀』を桶の中に貯める事ができて、この商人は莫大な財産を稼いだんだって!(アタマいいよなあ〜!)
この佐渡は『能舞台』があちこちにあって、『能の資料館』ってのもあるんだ!(ここは是非行ってもらいたいんだ!)
コンサート会場みたいな能舞台があって・・・、本物さながらの人形が、コンピューターで動かされて、奥の花道から表れて、能を舞ってくれるんだ!

後ろの着物を着た人形も、ツツミを持ってたり、笛を吹いたり、歌うたったりして、人形なのに、妙に迫力があって、見ていて感動してしまう!(おもしろいよ〜)
佐渡』はもう1泊したくなるくらい、見所がいっぱいだった・・・。

たらいに乗って『櫓を漕ぐ』場所には行けなかったんだけれど、かなり満喫する事ができました。
バスに乗った皆さんとも仲良くなったし、帰りの船も波が穏やかで、とっても良い、佐渡旅行でした。
今日は、新潟市内にある『道の駅』に泊まる事にしたよ。
今までで、1番大きい道の駅だった・・・。おやすみなさい。