6月22日 割烹料理店『丸伊』

6月22日、木曜日、曇り
今日は場所を変えて、のんびりすることにした。
ホテルに入るまで、映画館で、『海猿』を見たんだ。
昨日に続き、船の事故の映画を観る事になっちゃった!同じ船の中の出来事なのに、今日のは、心に訴えかける映画だった。
昨日は手に汗握るハラハラだったけど、今日は涙がこぼれちゃった。(いい映画だから、観てよね!)
新潟市内のホテル『イタリア軒』にチェック・インした。(さすが名門!)
ホテルの人の対応が違うんだ!サービスって、値段は付いていないんだけど、ココロザシっていうのかなあ?活気があるように感じるねえ!(なんだかお茶の世界のおもてなしの感覚に近いものが伺えたよ)
新潟の夜の街で、俺が幸せを感じた店があるんだ!
その店は、たまたま入った店なんだけれども、仲居さんは着物を着ている、新潟・東堀利通(025)228−1411、割烹料理店『丸伊』だ!
値段も表示されているから、分かりやすい。
まずは、オコゼのカラ揚げを頼んでみた。ちょうど座った席の前には、この店の大将だと思うオヤジさんが立っていた。
カウンターは3人の職人が平日なのに、満員のお客を相手にしているから人気のお店じゃあないのかな?
オヤジさんに『俺の苦手な、貝類以外の物をおまかせで、刺身にしてもらった!』
するとオヤジさんは、キスの刺身をだしてくれた。(これが甘くって、本当に美味しかった!)
これで信用した俺は、新潟に初めて着た事を告げて、オヤジさんに甘エビをむいでもらった。これは、口の中で、トロリと甘く、ビールより、日本酒が欲しくなる・・・。
オヤジさんに、お任せで、冷やの日本酒を頼んで、オコゼの来るのを待った。
『張鶴』って名前の日本酒は、とっても飲みやすく、女性には好まれるお酒だと思うよ!
(お魚と、相性がいいねえ〜!)このお酒とオコゼを頂き、オヤジさんにお任せで、お寿司を3貫にぎってもらった!
オヤジさんはこの新潟の魚、ノドグロのお寿司を出してくれた。
少しあぶったこの寿司は、口の中でとろけて、噛めば噛むほど味が出る美味しい寿司だった。
次に出てきたのが、ばい貝のお寿司で、目をつぶって、口の中で噛み締めると、歯ごたえが最後まで楽しめて、感動してしまった!
最後に出てきたのが白身の魚で、鯛のような食感だった!お酒も良いが、温かいお茶と一緒に食べたくなったから、あがりをお願いした。(お茶も美味しい)
お腹はとっても気持ちよく、お魚を受け入れてくれて、すごく幸せな時間を過ごすことが出来たんだ!
最後にオヤジさんに締めの握りを1貫頼んだんだ。
最後に出てきたのは、ご存知『トロ』で目をつぶって頂いた!
こんな幸せは、この旅で初めて味わったんじゃあないかなあ?(もうこの後の飲み屋なんてどうでもよくなっていた!)
とろける美味しさに幸せを感じながら、お酒と、あがりを頂いて、一息ついていると、オヤジさんは、『あがりの差し替えはいかがですか?』って勧めてくれたんだ!
オヤジさんは忙しく手を動かしているのに、一見さんの俺のことも見ていてくれたんだ!
あり難く、あがりのお代わりを頂いて、会計をしてもらった!
オヤジさんは、腰が悪く、しゃがむことも難しい人なのに、生涯現役でこの板場に立っている!(なんだか、俺のオヤジを見ているようで、嬉しくなった!)
多分、このオヤジさんも俺のオヤジと同じように、一生現役で生きていくんだろう!
店を出る時に、オヤジさんに『御身体だけは大事になさって下さい』とだけ言って、この『丸伊』を後にした。
この店は、オヤジさんに任せていれば、間違いなく、美味しい物が食べれると思うよ!
新潟に行ったら、必ず寄って下さいな!
今日はいい酒が飲めて、幸せでした!おやすみなさい。