7月6日 旧山形県庁『文翔館』

・・・・倉敷中央病院に似ていた、旧山形県庁『文翔館』・・・
7月6日、木曜日、曇り

ホテルから外を覗くと、雨は降っていない!ヤッタ〜!
雨が降り出す前に、街の探索をしなくっちゃ!
昨日の夜みたいに、雨の中を歩くのはご免だからね。
フロントにお願いしたらこころよく、お昼まで車を置かしてもらうことが出来たよ。
この『ホテルα―1』セミダブルのベッドがなんだか気持ちよくってね、たくさんの棚が付いてるし、とっても使いやいんだ。みなさん、このホテルはおすすめよ!

市役所の前を走っていると、通りに女子学生がいっぱいいたんだ。
なんだろう?山形大学の学生かなあ?
でもさあ、学生にしてはハデじゃあないし、素朴な学生さんなんだ!
少し見惚れながら山形の『文翔館』に着きました〜。
さっきの学生さんは、ここから通りに流れてきたみたいでさあ、何かの研修だったんかなあ?

『文翔館』の建物はねえ〜、正面からの風貌が、大正時代の『門司(九州の玄関口)』を感じさせるルネッサンスの風が吹いてたよ。なつかしいね〜!
正面玄関を入ると、倉敷中央病院の医局―1、にあった『階段』がデ〜ンとあってねえ、存在感を見せ付けてたよ。

そういえばさあ・・・、倉敷中央病院の解体をするときに、同じような階段を壊した事があったよなあ〜。
まだまだ存在感がある素晴らしい階段だったのに、『外来棟』を新築する為に壊しちゃったんだ。(そんな建物によく似ているこの文翔館はとっても懐かしいにおいがしたよ)
3階の知事室には、ルネッサンスの芸術がふんだんに取り入れてあって、細かな細工と、ダイナミックな空間の使い方が、みる者を飲み込んでしまう、素敵な空間だったなあ。

幾度も重ねた額縁の装飾は、職人の手間と技術が『これでもか!』っていうくらい惜しみなく披露されていて、ため息をついちゃうよ・・・。
天井の花柄や葉ッパは全て、職人の筆やコテで一つ一つ形を取って、気の遠くなるような手作業で、完成された芸術品なんだ。(北海道にもこんな職人はいなかったもの)
カーテンも一つずつ織り込まれたものを使ってるし、着物の産地である象徴を見せ付けてくれたよ。(ここでしか観れない技術をふんだんに使ってるねえ)

床材も大工の手によって、三角にかたどった模様をパズルのように組み合わせて、『ロウビキ』によって艶出しをほどこしてあるんだ。
大正時代に創った建物の修復に10年を費やして、見事に復元できているこの『文翔館』は是非みるべき芸術品だと思うよ。
なんだか雲行きが怪しくなってきたゾ!
駅の裏手にある『霞城公園』に自転車で行ってみたんだ。
石垣があるだけで、お城の跡地は、野球場・体育館・テニス場・博物館・明治時代の建物!って訳の分からない使い方をしている。
『ろくな役人がいなかったんじゃのう!メチャメチャじゃあ、この街つくりは!』
西日本工業大学の北村教授が見たら、カンカンになって怒るだろうなあ!『いったい何を考えて行政は動いてるんだね!君たちは街をメチャクチャにしているだけだ!辞めてしまいなさい!』・・・てね。

乱雑に建ち並んだ山形の街を後にして、昨日のサクランボを『佐伯さん』と『らたん』に送ることにしよう。
お世話になってる人に何が良いかなあ?ってずっと考えてたんだけど、ここのサクランボはヒット商品だと思う。
天童市にある『今野観光果樹園』(023−654−0187)に行くと、最後の出荷の準備で大さわぎの真っ最中だったのに・・・お邪魔しちゃった。
ここの女性はキレイな人ばっかりなんだよねえ!
気風がいいお姉さんと、艶のある女性と元気イッパイの看板娘達が、いっぱいに詰まったサクランボを袋に詰める作業におわれてた。(やっぱり方言で広島っていうのがばれちゃった。別にいいんだけどね!)
お姉さんは、日本一週の旅にサクランボを1箱プレゼントしてくれて、『がんばんなさい!』って見送ってくれたんよ。忙しいのに、有り難いなあ!
せっかくだから、天童温泉に入って行くことにしよ〜っと。
駅から15分ほど走った所に『ゆピア』(023−651−3333)がある。
なんと300円ではいれるのじゃ!田んぼばっかりのこの山の中で、ここだけ人で賑わっている・・・変なところだよ。
建物も大きくって、日帰り専門の温泉なんだ!ここも露天風呂が気持ち良かった。
ここのお湯は、無色透明で、匂いもなくサラサラしているから、『水道水?』って首をひねっちゃう。皆の憩いの場所なんだろうねえ。賑わってたよ。
さっき文翔館にいる時に、倉敷中央病院の滝澤さんから電話があったんだ。
滝澤さんも仕事よりも、『残りの人生を、どう過ごすか!』っていう事を考えてるみたいで、『お前の年で日本を周ってくる事は人生の上で大きな財産になるし、考え方も変ってくるはずだ!おもいきり休んできなさい』って言ってくれて、『せっかく東北に居るんじゃけえ、青森の『ねぶた祭り』を見ておかなきゃいけまあが!』って付け足されたんだ。
そうなると、あと1ヶ月で東北と北海道を周るのは無理だから、これから北海道を1ヶ月で周って、青森のねぶた祭りに行こうと考えを変えることに・・・・
どうせ梅雨で山に登れないんだからさあ。そうしよう!
・・・さあ!明日から、青森に向かって出発だ〜!