7月10日 日本一高い灯台

・・・・日本一高い灯台、茂津多岬・・・・
7月10日、月曜日、曇り

北海道の朝は、まだまだ寒いなあ!
行き先を・・・まだ決めていない。どうしようかと思っていたら、座っているおじさん
2人組みに声を掛けられた!
『あんたかい?日本1周してるのは?』おじさん達は旅の初心者である俺に、北海道の歩き方を教えてくれた。
北海道で旅をするならば、たくさんの人達と話をして、情報を聞き入れることが良い旅に出会う秘訣だって!いうんだ。・・・なるほど!
『この北海道は旅の熟練者が多いから、いろんな事を教えてくれるだろうし、同じ旅仲間を邪魔者扱いなんてしないから、大丈夫だよ!』って教えてくれた。
7月の中旬になると、富良野にあるラベンダーが満開になるから、全国からそれを目当てに集まってくるみたいなんだ!『とってもいい季節に来たね!』って思ってもみなかった情報を教えてくれた事が嬉しかった。
テレビでやっていた景色がそのまま見れるかもしれないし、観光するにも最高だろうし
とりあえず、左回りに北に進んでみようと思う。
この季節は、海水の温度が『陸』より高いせいで、霧が発生しやすい!って事も教えてくれた!
どおりで道にある看板に、正面衝突注意!って書いてあるんだね。
八雲町の山を越えたところに、『見市温泉』っていう、さびれた温泉宿があったから、入ってみた。
茶褐色をしたお湯は、とてつもなく熱くって、首まで入ったら、全身ゆでタコになりそうだ・・・!おまけにコケが生えていて、掃除をしてるんだろうか?って疑ってしまう!
そんな露店風呂から見る景色は最高で、目の前に流れる川の澄んだ色は、きっとヤマメが泳いでいるだろうと思わせるものだった。

・・・貸切の温泉を堪能して、山を降りていくと、海に出てきたよ!
ちょうどお昼時で、海岸沿いにある1件のお寿司屋さんに入って食事をする事にしたんだ。
カウンターの向こうには、水平線が、はるか彼方に見えている。
ここに来てやっと北海道に来たんだって感じちゃった。
大将のオススメの寿司を握ってもらったんだ。イクラやアワビ、マグロなど、美味しく頂き、最後にコーヒーまで出してくれたよ。
ここの大将もお客さんも優しい人で、北海道の食についてイロイロと教えてくれたんだ。
『ご飯を食べるなら、若い店主がやっている店に入って食べな!』って言うんだ。
『借金を返す為に必死でやっているから、ネタにしろ、サービスにしろ、お店に入っって気持ちがいいし、美味しく食べれるからね!』って大将は言ってた。
『今の時期は雨も降らないから、北海道を満喫していきなよ!』って送り出してくれた・・・皆さん、ありがとう!・・・奥さん、美味しいお茶をありがとうございました。
この先にある『尾花岬』は・・・車で行けないからね!
海沿いをぐるっと周って、行き止まりの柵で足止めされたら、ガクッってきたよ。

しかし、海岸線は素晴らしいね!ゴツゴツした岩と、何処までも続く水平線は、瀬戸内海では見ることができない景色だからね!
なんだかこのまま、野営でもしたくなる気分だよ!

その代わり、日本一高い灯台がある『茂津多岬』は最高だった!
細い1本道を・・ひたすら5キロほど登っていくと、新しい灯台が見えてくる!
ここから見える景色が幻想的だった。
夕暮れ時の雲の中から、そそぐ太陽の光が何処までも続く海に突き刺さるように見え
穏やかな海に、天からこぼれる光に見とれながら、こんな景色に出会えたことに感謝したくなっちゃうよ。

今までの生活をしていたら、絶対に出会う事ができない!そんな素敵な場所なんだ!
美味しいケーキでも持って、ここでゆっくりすると感激しちゃうかも。
『道の駅、よってけ島牧』に立ち寄ってみた。
ここで相模から来ていた夫婦と知り合い、北海道の『利尻島』が素晴らしいって教えてくれたんだ。
その隣にある『礼文島』は信号が2つしかない、何も無い所なので、考えた方がいいよ!って教えてくれた。
あと、ライダーハウスに泊まる事も良いんだって!『なんと1千円で泊まれるよ!』
って教えてくれた。
なんて素敵なアドバイスなんだ!人との出会いは、素晴らしい!
この道の駅はテレビが全く映らないから、少し走ってみることにした。
『弁慶岬』に着く前に、太陽が海の中に沈んじゃったから、そこら辺の海辺に車を停めて、1泊する事にしました。
田舎だから、何処へ停めてもいいもんね。おやすみなさい。
・・・って、風が強くって、眠れないよお〜!まるで台風だ!
風が吹く度に車が揺れる!その度に目を覚ますんだ。
揺れるだけじゃあなく、風の吹く音がビュ〜!ビュ〜!凄くって、気味が悪いよ〜!
ここの冬は壮絶な光景だろうねえ!風と雪と、波が打ち寄せて、外なんて歩けないんじゃあないのかなあ?よく人が住んでるって関心するよ!
身の危険を感じたから、何処か風の無い所を探すことにしたんだ!
・ ・・・ここじゃあ寝れない!こんな事は初めてだよ〜!午前0時を回っているのに、
車を走らせて1時間ほど走り、1つ先の道の駅『シェルプラザ・港』になんとか到着!
やはり風は吹いているけども、車が揺れるほどではないから、ここで寝ることにしたんだ。今度こそ、おやすみなさい。