7月18日 北の国から

・・・『北の国から』・・・
7月18日、火曜日、雨のち曇り

昨日は雨が良く降った。6時前に起きて、『北の国から』のセットに出かけてみることにしたんだ。
まずは富良野の町から40分ほど走った山の奥にある『五郎の石の家』に行ってみた。
駐車場から180メートル登っていったところにあるその家は、羊の牧場の裏に静かに建っていた。
大きな風車が目印として立ってて北海道らしさをかもし出してたよ。
家の中に入ると、昭和の匂いが漂っていた。
ちゃぶ台の所に座って、ここでの撮影風景を感じ取ってみた。

台所にある大きな窓からは白樺の木が涼しげに見えて、最小限のものしかここには無かったんだ。
食器洗い機も、温水も何もない台所だ!ストーブが煮炊きをするガスコンロと寒さをしのぐストーブの役目も果たしていた。

ちゃぶ台の横には大きな石積みの暖炉がこの家の母親のように暖かく火を灯していた。
五郎の机の前には大きな窓があって、そこからはとても明るい光がサンサンと注がれていた。窓の外には大きな森と空が見え、ここから色んな思いをめぐらせていたんだろう!と想像することができたよ。
朝早くて誰もいないから、時間を忘れて、朝の明けるひと時をこの家で感じてた。
外では羊がメエメエ鳴きながら草をムシャムシャ食っている。その他には何にも音はしない!何ともいい場所だ!

ここでは宮沢りえのシーンについて書かれてあった。
自分がエロビデオに出ていたことを彼に伝えるシーンを撮る時に、監督のエグイ演出があったんだって。
ワザとみんなと離れさせ、『本番当日は何にも食べてくんなよ!』ってプレッシャーをかけて、本番では、重い雰囲気に潰される空気を作り出して、何度も取り直しを繰り返して6時間かかってやっと納得のいくシーンが撮れたんだって!
撮影が終わって宮沢りえは、ホテルに着くと着替える事もできないまま、ベットに倒れこんで寝てしまったんだって。なんだかビデオを観て見たくなった。
少し下った所にある『五郎の丸太小屋』に行ってみた。
キッチンスペースとリビングとロフト以外に何にも無い丸太小屋でだったけど、とっても頑丈そうな建物だったよ。

それよりさあ、この奥にある『火事で焼けた後に住んだ家』があるんだ。
この家も本当に昭和のボロ家だけど、家族の温かみがある家だった。

狭い家だけど、何処にいても家族の声が聞こえて、間仕切りなんてないんだ。
床に腰掛て、天井を見上げると、裸電球がこの家を照らしてるんよ!『こんな家に住んでたら毎日喧嘩が耐えないなあ!だけど楽しいだろうなあ!』そう思った。
ここに居ると、好きな人の後姿や、笑い声や、悲しみまで全て見えてしまうからねえ。
隠すものなんてここには何も無いし、分かってしまう気がするの。
そんな家が本当の家の姿なんじゃあないのかなあ?ふとそう感じちゃった!

最後に『拾ってきた家』は芸術品じゃね!
廃材利用と言ってるけれど、これは、今の建築士たちがやろうとしている事が、ぎっしり詰まった建物だね!
アイディアという点では、『これやってみたい!』っていうところが沢山あったよ。

この富良野のラベンダーは素晴らしいね。
その中でも『ファーム富田』は花の景色と山の景色が最高だなあ!観光客の数も一番多いんじゃないかな!全国から海外からここに目掛けてくるみたいだよ。
花の種類も沢山あってとっても心が豊かになるねえ!
この中で忙しく働いているのが『蜂さん』なんだ!人間なんて相手をする暇なんて無いみたい。
花が咲いているうちに沢山の蜜を持って帰る為に、目の前にいる俺なんか完全に無視だよ!今なら手で掴めそうだなあ。
花の香りに、爽やかな気分になれてよかったよ!ここに居る時だけ雨があがってくれたんだ!ありがとう。
少し先に『美瑛町』がある。
ここは最も北海道らしい場所だと思う。
小麦畑は丘一面に咲き誇り、トウモロコシもこんなに沢山出来ているものを見たことがなかったもん。果てしないほどの農園が広がっていく。
その山奥にヒマワリ畑が1箇所だけポツンとあってさ、近くまで行かないと、たくさん咲いてるって分かんないんだ!
あまりにも大きな山の中だから見つけるのが大変だ!目印は『拓真館』(0166−92−3355)の向かいだよ。
ヒマワリといっても高さは1メートルもない低いヒマワリだから、写真に撮る時にいいアングルで撮る事が出来るよ。

これで一通り富良野を満喫したから、次なる街!『旭川』に向けて出発進行!
道の駅『あさひかわ』で就寝よ!おやすみなさい。