7月30日 ムツゴウ王国!

・・・『ムツゴウ王国!』・・・
7月30日、日曜日、晴れ

今日の朝も早かったよ!6時にはもう、出発しちゃった。
さあ!日本の一番『東』に向かってレッツゴー!

確か昨日通った道?を通って、『根室市』まで来たよ
本当に『何にもない街』でつまんなかったさ!
のどかな、牧場を走って『納沙布岬(のさっぷみさき)』に着いたんだけど、なんだか街の空気が変なのよ!
北方領土を返せ!』っていう看板があったりさあ、『日の丸』を掲げた旗が岬の先っぽに、たなびいてたりするんだ。

何だか、右翼の匂いがプンプンするんだ。
資料館も、『北方領土は、日本の領土です!』っていう資料ばっかしでさあ、『鈴木むねお議員』がこの納沙布岬に政治家を連れてきて、何かを説明している写真がたくさん飾ってあるんだ。北方領土返還に命を燃やす鈴木議員のホームグラウンドなんだろね!

その昔江戸時代の頃、この納沙布岬で、函館の商人がアイヌの人を、こき使って魚介類を捕ってたんだって。
アイヌ人に対する態度があまりにもひどかったんだってさ。
函館の商人が、ウソをついたり、安い賃金でこき使ったり、お金を払わなかったりして、かなりの悪事を繰り返してたんだって。
そしたらさあ、とうとうアイヌの人達が怒っちゃって、この商人達70人をとっ捕まえて殺しちゃったんだ。
商人からの連絡や、物資が途絶えた事に不安を感じた人が現地を観に行って、誰もいないことにビックリしてしまったんだ。
全てを知ってしまって、噂が函館まで伝わってしまうと、函館の松前藩がその事を聞きつけてしまうんだ!とうとう松前藩の軍隊が出てきちゃって、アイヌ人と大戦争になっちゃうんだ!長びく戦争の中で、幾度となく話し合いがもたれて、首謀者となったアイヌの人が見せしめとして、たくさん殺されることで、この事件に決着がつくんだ!
だけどね、それだけじゃあ済まなくって、この事件が江戸幕府まで耳に入っちゃって、調査団が北海道に入ってくるようになったんだってさ。
そこから北海道が幕府の管轄にだんだんなっていったんだ。
そんな哀しいお話がこの納沙布岬にはあるんだよ。

今の納沙布岬では、ロシアとの北方領土の返還を盛り上げる為に、ドーナッツを半分にした様なモニュメントがあってさ、ここに『炎』が焚かれてるんだ。北方領土が返還されるまで、ずっと灯しておくんだって。いつ火が消えるんだろうねえ?
日本の1番東にある『納沙布岬』に行くと、目印の灯台があってさ、ここが終点なんだ!
『とうとうここまで来ちゃったか!』って胸に熱いものが込み上げてきて、大声で叫んじゃった!

ここから、『霧タップ岬』までの海岸線がすっごくイイんだよ〜!
湿原の中を、小さい川がうねってて、アマゾンの大自然を縮小したような景色が果てしなく続いてるんだ。道路も、電線や標識がなくって、山奥の森の中を走ってる感じがして、『北海道に来たぞ〜!』って実感できるよ!
日本海と違って、海も荒々しくて、岩に波が打ち付けて『ドッカーン』って水しぶきがあがって、まさにダイナミック!だよ。
『霧タップ岬』に行く途中で車が何台も止まってるのをみかけたんよねえ!
何だろう?って近付いてみたら、『たんちょう鶴』が親子で遊んでる姿だったんだ!
ラッキー!こんな偶然あるんだね!
こんな時は1眼レフのカメラが威力を発揮するねえ!バッチシたんちょう鶴をおさめることが出来たよ。こんな事ってあるんだねえ!

『浜中湾』の橋を渡ってたら、カーナビに『ムツゴロウ王国』っていう文字が目に飛び込んできたんだ!(看板も、見落としそうなくらい小さかったんだよ)
メインの道路じゃあなくなって、砂利道を進んでいったら、ちっぽけな牧場が見えてきたぞ〜!ムツゴロウ王国は、思ったよりコジンマリしててがっかりさんでした。
『関係者以外立ち入り禁止』の看板が入り口に立ててあって、中には入れなかったのよ。俺以外、観光客は誰も居なくって、なんだかサビシイよねえ。
でも来れただけでも幸せよ。後で聞いたんだけど、ムツゴロウ王国は他の場所に移転したんだって!ここにはムツゴロウさんはいないんだって〜!ガックシ。

浜中湾の先端にある『霧多布岬(きりたっぷみさき)』はムツゴロウ王国からも見えてて、断崖絶壁に灯台がポツンとあるんだ。
『広い敷地だねえ!』駐車場の横には、キャンプに訪れた家族連れでいっぱいだったよ。
ここに来たら、『展望台』が1キロ手前にあるから、まずはそこに行ってみてよ!
陸地の景色に見とれちゃうよ!(かなり風がキツイけどねえ)
海に沈む夕日を見てたら、心を奪われちゃうよ!
展望台を見終わったら灯台の駐車場に車を置いて、岬の先端まで歩いて行ってみよう!

最初はお花が見れてキレイなんだけど、奥に行くと、ゴツゴツした岩がむき出してて、波が岩にぶち当たって、荒れ狂ってるんだ!
今まで無かった景色に感動しちゃった。夕方になると、霧が立ち込めてきて、周りの景色が見えなくなるくらいのスゴイ霧だったよ。
身体が冷えたら霧タップ温泉『ゆうゆ』(0153−62−3726)に行くといいよ。
500円で露天風呂も付いて、キレイなんだから!
お風呂に入ってて感じた事があってね、ここの土地の言葉が全く理解できなくって、会話も出来なかったのが残念でしょうがなかったんだよ!!お風呂の湯舟でおっさん達が話してる内容がサッパリ分かんないんだもん!なんだか一人ぼっちになった気分だったよ。

さあ、今日はドコで寝ようかなあ?1日中走って疲れちゃった。
霧タップのコンビニの近くに漁村があってね、その中に市役所があるんだよ!
ここの駐車場で休むことにしよう!おやすみなさい。