8月7日 襟裳の春は〜何も〜無い〜春でした。

・・・『襟裳の春は〜何も〜無い〜春でした。』・・・
平成18年8月7日、月曜日、晴れ

いや〜!久しぶりに暑い!カンベンして欲しいなあ!
道の駅ですごい光景を見てしまった。

もう70歳が過ぎそうな夫婦が車で旅をしていたんだけど、じいちゃんが全くお婆ちゃんに愛情が無いんだ!
おばあちゃんを奴隷のように、こき使っててさあ。
最初はね!『何で狭い車の中に犬を飼ってるんだろう?』って思ってたんだよ!

だけどそれは、お爺ちゃんの愛情が感じられないから、犬に愛情をもらってたんだね。
お爺ちゃんは、朝早くから、おばあちゃんに『早くゴミを捨てて来い!』だの『あそこの水道にいって、洗濯物を洗って来い!』とか『そこを持つんだよ!そうじゃあないバカ!早くしろ!こっちを持てばいいんだ!』『なんで一言も喋らないんだコノヤロウ!』と
怒りを爆発してた・・・

なんだか聞いてるこっちが・・・『よくこんなお爺ちゃんと一緒に居るなあ?』って感心じてしまう。

お婆ちゃんは、下を向いて怒りを露にして、言われたとおりの事をモクモクとこなしてるんだけど・・・夫婦の形は、イロイロあるんだなあ〜と勉強させていただきました。

朝から何でかしんないんだけど、久しぶりに林さんの娘さんに電話をしてみたんだ。
この旅で、ふとした事が浮かんでくる不思議な体験をよくするようになった・・・

そんな時は電話をしてみるか、もしくは手紙を書いてみたりするんだ。
そんな中で電話をしてみた『林成美』さんは、ヘルニアになってしまって高校の教師を辞めちゃったんだって。

さすが成美さん!おれが会社を辞めた事を告げると『いろんな苦しい事があっただろうに、よく決心したねえ!』と言い放ったのよ。
『苦労をしてきた人は言う事も重みがあるなあ!』ってこっちが感心しちゃいました!
『福山に帰ったら、お茶でもしょうね!』っていう話で盛り上がってた。

お互いにあれからイロイロ苦難の人生を送ってきたみたいで、『どっかに、今までの不満を、ぶちまけたくってしょうがない気分だったんだよね!』戦友といった関係のこの2人は、お互いを認め合っていた・・・

襟裳岬』に行く途中の『黄金峠』に差し掛かると、海が急に荒れ狂っていた。
風速10メートル以上の風が120日以上吹くのが、この『襟裳岬』なんだって!
迫力ある大自然を目の前にすると、『何も無い所』とは言えないよね〜。

なんとか夕方に、『襟裳岬』に到着したんだけど、俺が着いた時には霧が岬をおおっちゃって、遠くの海まで見ることは出来なかったんだ。(あ〜あ、残念!)
天気のいい日には、岩場にアザラシを見ることができるんだって。

ここにいく時はさあ、風がキツイから、服を1枚余分に持っていくことをオススメします!
しかし、この場所で育った人は、辛抱強い心をもって大人になるだろうねえ!
襟裳の厳しい自然に立ち向かって生きていく事なんて、俺には出来ないもの(鼻水も凍っちゃうんじゃあないのかなあ?)

高波に立ち向かい漁をして、冷たい海の中に入ってコンブを捕って、吹き込む風に耐えながら作物をつくるなんて、ここに生まれた人じゃあなきゃ勤まんないモン!
手ぬぐいでほっかむりをして自転車を漕いでるお爺ちゃんの顔は、シワクチャで厳しい自然と戦ってきた男の顔をしてた・・・!すごい街だぜ。

そろそろ『お盆』が近いから、いろんな街でお祭りのイベントをやってるね!
この襟裳の灯台公園で花火祭りが賑やかにやってた!

浴衣姿の子供や、家族連れが町の駐車場に集まってきてさあ、楽しそうに花火をみてた。
福山の町でも土曜の夜には、夜店が出て賑わってたもんなあ!今年は行けそうにもないけど・・・
きょうはこの公園で就寝します。おやすみなさい。