8月22日 きりたんぽ・・・の街、秋田

『きりたんぽ・・・の街、秋田』
平成18年8月22日、火曜日、晴れ

秋田の駅前まで来たから、クルマを置いてチャリンコで走ってみました。
明治時代に建てられた、赤レンガの外壁をした『秋田銀行』の見学に行ったんだけど、
建物の創りは日本銀行によく似た感じかなあ!(それだけなんだけどね)

クーラーの効いてる『伝承館』に入って、ひと休みすることにしました。
ここ秋田では、『提灯』がたくさんぶら下がった『竹竿』をお祭りの時に使うみたい・・・

そして今日は、道の駅『きょうわ』で一人のおじさんに出会った事が、これからの旅に大きく影響をもたらしたのです・・・
『道の駅』には、くつろげるテーブルが置いてあったりして、とても充実した施設がたくさんある事を、この旅で知りました。
そんなロビーで『明日の行き先』を考えていた時です・・・。
ひとりのオジサンが私に話しかけてきたんです。
いま、日本を旅して廻っている事を話すと、おじさんは興味を持ったみたいで、
『八戸には国宝があるからそこを見なきゃダメだよ・・・とか、
『小阪の町には寄るべき店があったのに!』とかいって、旅の先輩からのお話しを沢山してくれました。
あまりにも凄い勢いで話しをするから・・・圧倒されてたんだけど、同じ旅をしている者同士、話は尽きることがなく、おじさんと話をずっと聞いてたんだ。
旅の話が終わるとオジサンは、自分の身の上話を話し始めだしたんだ。
『俺は、53歳になるんだけど働く所が無いんだ!』って・・・
元気を出してもらおうとしても・・・『だから!無理なんだって!年齢で全部判断されるんだからさあ!ダメなんだって!』ってずっと言ってた(かなり面接に行ったみたいだけど・・・どこからも断られてしまったんだって)。
そしてオジサンは、俺の年齢を聞いて、なんて言ったと思う・・・・
『37歳は気をつけなよ!もう年齢で企業はあんたを雇ってくれないんだから、もっと現実的に物事を考えておかなきゃダメだよ!俺はあと十数年働けば、年金が貰えるけど、
アンチャンは働ける会社を見つけるのが大変だぞ!』って・・・・・。
オジサンは更に『俺は東京で大きな会社に勤めてて、日本の商社から、接待を受けた事もあるし、銀行員をしていた時なんかは、いろんな会社の社長が、俺に融資をしてくれ!って頼みに来てたんだぞ!』といって、バブルの時の話を楽しそうに話してた・・・
調子の良かった時には見えなかったモノが、今になってオジサンに『時代の波』となって押し寄せてきたのかもしれない・・・・
なんだか3ヶ月前までの自分を見ているようで情けなかった。
『俺はこのオジサンのように、どうにもならない現実を受け止められず、愚痴ばっかり言って毎日を過ごしていたんだろうか・・・』
そう思うと俺は、旅に出て良かったのかも・・・と感じていた。
このオジサンは、全てをあきらめ、もう仕事を見つける気もないみたいだった。
家族から散々怒られたみたいだけど・・・10日間で3万円しか使えない旅に出てきたんだって。
その目的は・・・8月26日にある『大曲の花火をみるんだ!』その為にお金のかからない道の駅で寝てるんだ!って笑いとばしてた。
今日は寝つきが悪いぞ〜!おやすみなさい。
秋田のお祭りを展示してある『秋田市民俗芸能伝承館』の裏手に、きりたんぽ鍋を食べさせてくれるお店を見付けたんだ・・・
歴史を感じる雰囲気を持ったそのお店で、美味しいお鍋を頂きました。
冬だったら、カラダが温まる〜って思うんだろうけど・・・夏だったから、汗が当分止まらなかった。

実物が展示してあって、観光客ように持てるようになってます。
お祭り気分で、記念写真を撮りたいヒトは、ここでチャレンジしてみてね。
隣の古民家には、呉服を扱っていた『金子屋さん』の建物があるから、一緒に見学してみることをオススメします。
このとき秋田駅は、改装工事の真っ只中でした。
かなりキレイな建物を建てていたから、街のイメージがガラッと変わっちゃうんじゃないのかなあ・・・?
秋田の街の印象は・・・かなり大きな街でビックリしました。