とうとうここまで来た・・・・沖縄!(1)

東北の震災がとってもショックだったので・・・
『旅日記』を載せる事をためらっていました。
 すると・・・『沖縄の旅日記を見たい』というリクエストをいただきました。
その言葉に応えて・・・また書き始めることにしました。
 いまの季節とは全く違いますが・・・どうぞくつろぎながら、眺めて下さい!!
 
平成18年12月8日 (金曜日)はれ
12月7日の16時に鹿児島港からフェリーに乗るときには激しい雨が降っていた。
当然海は『時化』ていて・・・『船はかなり揺れるだろう!』と船員さんは言ってた。
予定時刻の18時を1時間過ぎても船は出港する気配は見受けられない・・・
後で知ったんだけど、この船は遅れることが当たり前なんだって(ここから沖縄タイムが始まる事になる)
どうやら船に積み込む荷物がたくさんあって、それに手こずっているみたい・・・
ようやく鹿児島港を出発・・・!
最初の港『奄美大島』に着くのは翌朝の6時だとアナウンスが聞こえてきた。
船の座席というか畳1枚にも満たない狭さのスペースを与えられ・・・むさくるしいオッサン連中がひしめく中、長旅を続けなきゃいけないかと思うとテンションが下がる。
船のなかを見渡して・・・2人分の空間をみつけ、そこで寝る事にしたんだ。
だけど・・・船の巨大なスクリューの振動がもろに背中に伝わってくる!!
おまけに大シケの波の揺れが俺の身体を一晩中揺さぶり続けた・・・・
波の揺れに弱いわたしが、逃げ場の無い船のなかで過ごしたこの長い夜は、拷問を受けているようにしか、感じられなかった。
船酔いを最小限に食い止める為に、一晩中寝転んで横になっているしか、他にする事がないし・・・夜中にトイレに行ってみると、小学校の低学年くらいの子供が、洗面所に自分の顔を突っ込んで(船酔したんだろう!)ずっとゲ〜!ゲ〜!えずいていた。(かわいそうな光景だけど、どうしてやる事もできない!)
奄美大島に着いても外は真っ暗で、雲が空イッパイに広がって、太陽が出てくる気配は無く、ドンヨリとした空が気味悪く闇夜の世界をかもしだしていた。
ここでも、船から荷物を出す作業と、積み込む作業に1時間ほどかかっていた。
それまでの間、本当にする事が無く・・・・ヒマなのだ!
奄美大島に降り立つ事もできず、暗闇のなか・・・時間が過ぎるのを待つしかないんだ。『船旅』というのが、とても贅沢な時間をかける・・・・という意味をこの時初めて理解しました。